【遺族が困った・第1位】故人が契約していたサービスの確認・解約方法

生活していくうえでさまざまな手続きから避けることはできません。携帯電話のプランを変更したり、住宅の賃貸契約を更新したり、面倒ながらもトラブル防止のためには正式な手続きが必要です。これはこの世を去るときまで続きます。誰かが旅立つまで利用していたサービスを遺族が解約するのです。自分がこの世を去ったあとに遺族が困らないようにするには、生前の準備つまり終活が欠かせません。ここでは各種手続きの解約方法について示します。

携帯電話サービスの解約方法

携帯電話を解約するには、キャリアのショップに足を運ぶ必要があります。訪問する前に来店予約をしておくと待ち時間が短くなります。いろいろな手続きを連続してしなければなりませんから、インターネットなどで予約をするのがおすすめです。

持ち物は死亡の事実が確認できるものとUIMカードあるいはSIMカード、訪問者の本人確認書類です。死亡の事実が確認できるものとは、まず死亡届と死亡診断書、死亡検案書があります。くわえて葬儀の案内状や香典返しのお礼状や埋葬許可証などです

。UIMカードやSIMカードを紛失してしまった場合には、契約者の本人確認書類が必要になります。写しではなく原本ではなくてはなりません。訪問者の本人確認書類とは運転免許証やマイナンバーカード、身体障害者手帳などです。健康保険証や住民基本台帳カードの場合には、補助書類が必要になります。この手続きに手数料はかかりません。請求されるのは解約日までの利用料金です。

電気とガス、水道の解約方法

電気は契約している会社ごとに方法が異なりますから、直接会社に問い合わせるのが得策です。ただし一般的には解約手続きは電話あるいはインターネットで完了することが可能です。注意してほしいのはプランの途中で解約する場合です。料金または保証料の返金はなく、契約の満了日まで時間があるときは途中解約金が発生することがあります。指定された方法で支払う必要があります。

ガスも電気と似たような手続きになります。なおガスは元栓の閉栓作業は、遺族の立ち会いが必要になることがあります。ガス会社のスタッフが立ち会いなしで行うか否かは、建物とガス会社によるので確認が欠かせません。

水道は故人が住んでいた地方自治体が管理しています。請求者などがあれば、それに記載されているお客様サービスセンターに電話して解約を伝えます。自治体によってはインターネットで解約ができることもあります。電気もガスも水道も契約先さえ把握できれば、そこのサービスセンターに電話すれば解約までこぎつけられます。メモをとりながら一歩ずつ前進することが大切です。

クレジットカードの解約方法

クレジットカードの解約方法

クレジットカードの解約には注意が必要です。なぜなら故人が支払うべき各サービスの料金をクレジットカードで支払うことになっていることが多いからです。つまりさまざまな利用サービスを解約していくルートの最後に行う手続きだということです。

故人が旅立って以降、クレジットカードは現金のような扱いを受けます。遺産相続に関わるものですので、遺族であってもクレジットカードを利用することはできません。個人のクレジットカードをETCカードとして利用しているときは、使用を止めなければなりません。ETC車載器に入れっぱなしにしている人ほど気をつける必要があります。

連絡先はカード発行会社であり、そこに電話します。契約状況やカード払いの約束をもとに、退会手続きの可否を検討してもらいます。連絡は法定相続人や遺言執行者、相続人の法定代理人などが可能です。場合によっては公的書類の提出を求められることがあります。公的書類とは戸籍謄本や死亡診断書などです。

最後に行う銀行口座の解約

銀行口座もクレジットカードと同様に遺産の関係で簡単に解約ができません。遺族が現金の出し入れをするとトラブルのもとになるため、死亡の事実が伝わると口座が凍結されます。これは厳密なルールで規定されているわけではありませんが、どの銀行も行っています。

最初に行うのが遺言の確認で、有効な遺言があればそれにもとづき、なければ法律にもとづいて相続人を決定します。それから相続遺産の調査をして、相続遺産を確定させます。正式な書類として遺産分割協議書を作成します。

口座の解約が可能になるのは、相続遺産の分配が終了し口座の凍結が解除されてからです。故人によっては口座の処遇についてまで、遺言に残していることがあります。その場合は遺言のとおりにします。遺産分割協議書を作って相続をした場合は、それを銀行に提出して解約をします。

銀行口座の解約は手続きが複雑なため、亡くなったあとも口座をそのままにすることがあります。ところが、この休眠口座が金融機関にとって負担となっており、手数料をとることを検討しています。面倒くさがらずに解約してしまうほうが賢明でしょう。

まとめ

生活の必需品である携帯電話は、必要書類を持ってショップを訪問することで解約できます。電気やガス、水道などのライフラインは、電話やインターネットで完了できるところが多いです。ただし閉栓作業に立ち会わなければならないことも少なくありません。手続きが大変なのがクレジットカードと銀行口座です。どちらも死亡後に利用したり、引き出したりすることはできません。他のサービスの解約が済んでから、手続きに入ります。特に銀行口座と遺産相続の関係は複雑ですから、専門家に相談しながら行うのが得策です。

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