宿坊初心者におすすめのお寺・5選|一泊二日で体験できるプチ修行を紹介します

仏の教えを学んで精神を鍛えたい、世俗のことを忘れて心を落ち着けたいというときには、お寺に泊まる宿坊が最適です。宿坊では、僧侶や住職が行っている修行を一部だけですが、体験できることが魅力です。そんな宿坊に興味があるけど詳しいことまではわかっていない初心者に、一泊二日で体験ができるプチ修行とおすすめのお寺を5つ紹介します。短い時間で終わる修行ですから、緊張せずに挑戦できます。おすすめの寺に行ってみて、宿坊が素晴らしいと思えたならば今度は本格的な修行ができるように日数を増やしてみましょう。

朝速くに起きてお勤めをする

宿坊で行うプチ修行というと、なくてはならいのが朝のお勤めです。朝のお勤めとはなにかというと、そのお寺の僧侶や住職がご本尊の前で読経するのにあわせて、一緒にお祈りをします。やり方は終始・宗派によって異なる部分があるので、一緒に読経や昇降をすることもあります。響き渡るお経や木魚あるいは鐘の音に耳を傾けながら、精神を落ち着けて一心に祈っていると、気持ちは晴れ晴れとしてきます。場合によっては、普段は見せない仏像を見せてくれたり、そのまま食事が提供されたりします。特に難しいことはしないので、宿坊の初心者でも安心して参加できます。お朝のお勤めをするのにおすすめしたいお寺は、世界遺産である仁和寺の宿坊です。ここでは、観光目的で来る人は見ることができない非公開文化財「金堂」が、朝のお勤めをする場所です。非常に珍しい場所で朝のお勤めをすれば、身も心も引き締まり一生忘れられない経験になります。

集中して写経をすれば気持ちが楽になる

宿坊で行えるプチ修行として、定番といえるのが写経です。お寺の宗旨・宗派にあわせて、お経を書き写していきます。筆で文字を書くことに自信がない人でも、写経では紙の下にお手本が置かれており、うっすらとみえる文字をなぞればいいだけです。ですから、文字そのものについてはあまり心配する必要がありません。写経をするときには、集中してお経を書いていくので、心のなかにあった雑念が消えていきます。さらに、丁寧に文字をなぞろうとすれば、正しい姿勢を取ろうとします。その姿勢を普段でも意識すれば、生活がより豊かなものになるでしょう。

写経をするのにおすすめなお寺では、関東地方におすまいならば天空の寺として知られている太陽寺があります。その二つ名の通りに見晴らしの良い山の上の寺で、日常とは違う雰囲気でプチ修行ができます。自然の奏でる音を背景に写経をすれば、気持ちがリフレッシュしますし素晴らしい文字が書けるでしょう。

深く瞑想をして自分を見つめ直す

宿坊でできるプチ修行として、瞑想があります。瞑想とは精神を鍛えて悟りを開くために行う重要な修行です。意識を集中することで五感は鋭くなり、自分自身を見つめ直すことができます。その精神効果は、集中力を必要とするアスリートにも、やっているくらいです。あまり日常ではそういうことをする時間はほとんどないでしょうが、宿坊に泊まれば厳かな雰囲気の漂うお寺で集中して修行ができます。

瞑想をしたいならば、おすすめのお寺が2つあります。ひとつは高野山の一乗院、そしてもう一つが同じく高野山の金剛三昧院です。これらのお寺では、大日如来を表す梵字の「阿」と書かれた文字の前で瞑想を行う阿字観をやっています。ひたすらに「阿」の一文字をみつめることで、そこから仏教の教えや宇宙へとイメージをふくらませることができます。一般的には、心を無にするように言われますが、阿字観は雑念を消しながら静かに物事を考えます。なので非常に頭が冴え渡り、終わった後には爽快感を得られます。

法話を聞いて仏教の奥深さを知る

法話を聞いて仏教の奥深さを知る

法話というのは、僧侶や住職が人々の前で御仏の教えを話すことです。説教や説法と呼ぶこともあります。仏教に関する知識はもちろんのこと、日常生活で役立つ気持ちを整理する方法や悩みから解き放たれる生き方などをします。話を聞くだけですが、これまで仏教のことなどあまり勉強していなかった人でも、わかりやすく話してくれるのでいつまでも聞いていられます。また、実際にその法話をヒントにして生き方を変えられたら、新たな人生を切り開くチャンスも生まれるでしょう。僧侶や住職によって話の上手い下手があるので、宿坊に泊まるときには面白い話が聞けるところを選んだほうが良いです。

そこでおすすめですが、霊場として有名な恐山菩提寺の宿坊に行ってみましょう。死者を間近で感じられるスポットで法話を聞けば、自分の人生について深く考えるきっかけになります。怖い話をするわけではなく、慈悲深い仏の教えですから特に緊張することはありません。

まとめ

宿坊では、一泊二日でもプチ修行ができます。どんなものがあるのかというと、朝早くに読経やお祈りをする「朝のお勤め」はどこに行ってもやるものです。あとは「写経」や「瞑想」も希望をすればできます。これらの修行は、日頃に抱えている悩みなどを吹き飛ばし、気分を一新できるので精神的にも良い効果が期待できます。それから、仏の教えをより深く知りたいならば「法話」を体験すると良いでしょう。素人にもわかりやすく、人生に役立つ仏教の知識を学べます。人生にその教えを活かせば、これまでとは違った自分になれる可能性があります。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です