ストレス社会の日本では、ネガティブな感情を抱えて心身のバランスを崩してしまう男女が増えています。
日本では、無宗教でも新年を迎えると社寺に初詣に行く人が多いです。
仏教や神道は生活や伝統行事の中に入り込み、日本人の生活に潤いを与えています。
自然宗教がベースになっている日本人の信仰ですが、神道は広い意味で自然宗教に近いです。
最近では年代を問わず神道や仏教を学び、神仏の教えから穏やかに生きる術を学ぶ人も多くなっています。

日本全国にある神社と神道

神道は日本人の生活や文化に浸透している土着の宗教で、外から文化を受け入れる懐の深さを持っています。
植物や動物だけでなく、生命のない滝や岩にも神聖な存在を認めています。
古代の日本では各地で様々な慣習があり、神道は人々の日常生活と密接な繋がりを持つ信仰形態です。
古代からの信仰は日本に仏教が輸入されると、初めて神道と名付けられます。
神道が文献に記されるのは日本書紀が初めてで、現在使われている宗教の体系は12世紀になってから始まります。
神道の特徴は穏やかさで、天地悠久の大道とも呼ばれています。
無限の道が神道の精神で受け入れてアレンジを行い、深みを持たせる日本人の知恵にも繋がります。
日本人の穏やかさや優しさ、心の広さは海外でも広く知られています。
仏教が日本に入ってきた時も拒否せずに受け入れたため、仏教は日本文化に浸透していきます。
神仏習合は神道と仏教が融合した信仰体系で、現在でも神と仏が共存している文化に日本の懐の深さを垣間見れます。

忙しい現代人の心を満たす穏やかな時間

アメリカを中心に世界中で瞑想や祈り、健康との関連性が研究されています。
ヨガや瞑想に加えて宗教的な祈りも研究対象になり、様々な事実が発表されます。
メディテーション祈りはリラクゼーション効果が期待できますが、単なるリラクゼーションの手段ではなく意識上の変性を伴います。
大自然との調和や神仏との合一体験には、メディテーションや祈りの本質があります。
高野山では多くの僧が修行を行っていますが、日常的に瞑想や祈りを実践している僧侶は心身の感受性が強いです。
全ての生き物は遺伝子情報を持ち、環境の変化に応じて必要な遺伝子情報を取り出します。
僧侶を調べた結果、自然免疫系全体の活性化が判明しています。
僧侶は他人の行動や感情に対する共感力も強く、自然免疫機能と心理的な感受性との関連が注目されます。
祈りや瞑想により慈悲の心と共感性を育む穏やかな僧侶の姿は、ストレスの中で疲弊した現代人が忘れてしまった大切なものを教えてくれています。

ネガティブな感情を解消する方法を学ぶ

神仏の世界に触れると、ネガティブな感情の消し方を学べます。
毎日の生活では、仕事でもプライベートでも様々な出来事が起こります。
怒りや悲しみなどネガティブな気持ちを溜め込んでいると、心身に悪影響を及ぼします。
僧侶は心を静めるための様々な方法を伝授していますが、悩みのリセットもネガティブな感情を消す方法のひとつです。
悲しい気分が浮かんできても、自分を責めたり悩んだりする必要はないです。
悩むと上手く対処できず、負のスパイラルに陥ってしまう可能性があります。
ネガティブな気持ちは自分自身を傷付けてしまうので、気持ちに振り回されないようにする姿勢が大切です。
否定的な気持ちが浮かんできても少し考え方を変えるように切り替える習慣をつけると、心穏やかに過ごせるようになります。
仏教の教えに学ぶネガティブな感情を消す方法のひとつが、寝る前の3ステップです。
自分の心を静かに見つめ、否定的な気持ちが出てきたらノートに書いてみます。
ノートに書いた内容を読み返してみると、起こった出来事や自分の感情を客観的に見つめられます。

今に生きる集中力を祈りや瞑想から学ぶ

祈りや瞑想は生きるための様々な知恵を授けてくれますが、今に生きる集中力もギフトのひとつです。
スマートフォンやパソコンから世界中の情報を24時間入手できる現代人は、便利に生きられる一方で自分を見つめる時間を失っています。
心に自分軸を取り戻し穏やかに生きるためには、落ち着いて過ごせる自分だけの時間を作ります。
テレビやパソコン、スマートフォンは消して耳に入ってくる情報が消えると心が無になれます。
目を瞑って集中していると様々な雑念が浮かんできますが、そのまま放置します。
自分を見つめる習慣がつくと、心身に様々な良い影響があります。
ストレスが軽減でき集中力が高まり、免疫力の向上も期待できます。
日本人は男女共にストレスを感じやすく、悩みやすい傾向があります。
世の中は常に変化しているので、未来を心配して不安を抱いていても時間の無駄です。
今に集中すれば、誰でも自分の本当の姿や幸せのヒントが見つかります。

まとめ

祈りや瞑想からの学びは、様々な分野で取り入れられ普及しています。
意識をコントロールしてネガティブな感情を解消できれば、今に集中して心身を安定した状態に保てます。
毎日の生活に瞑想や祈りを取り入れる場合は、無理をせず5分程度から初めてみます。
少しずつ続けていれば、意識の向かう先を自分で上手にコントロールできるようになります。
最初は5分でも、慣れると30分程度は問題なく継続できます。
習慣化して生活に取り入れると、心身の健康にも良い影響を与えます。