【30代向け】可愛くておしゃれなエンディングノートをご紹介します

古代のラテン語にメメントモリという言葉があります。日本語に訳すると「死を銘記せよ」という意味になり、いくつかの解釈があると言われているのです。

その一つには「人間いつ死ぬか分からないのだから、時間を無駄にはせずに精一杯生きよう」という前向きな解釈があります。裏を返せばいつ死んでもいいように悔いのないように生きることが大切なのかもしれません。そして周囲の人に対する準備としてエンディングノートがあるのです。

自分流のエンディングノート

生老病死という言葉は古代のインドから発生した言葉であり、中国に伝わって日本に伝来しました。この言葉を生み出したのはお釈迦様だと言われております。

人間は生まれやがて老いてゆき、病気になったりしながら喜怒哀楽を抱え最後には天に召されるという運命を誰しもが持っているのです。この意味合いをお釈迦様は極シンプルな四文字熟語で現したのが、生老病死という言葉に他なりません。死という言葉をネガティブにとらえるのではなく、自分や周囲の人が有限な存在だと認識することがいいでしょう。そうすれば今現在生きていることが尊いことだと分かるはずです。

それが分かったらエンディングノートを付けてみましょう。難しく考えなくてもいいです。人生の目標ややりたいことや、行きたい場所や食べてみたい物などを書き出してみるだけで再発見があります。
その他に嬉しかったことや悲しかったことなどを記してみて、自分の価値観と向き合うこともエンディングノートの1ページなるのです。

エンディングノートは自由形式の日記でもいいのです

エンディングノートと聞くとネガティブなイメージを抱いてしまうかもしれません。しかしそれは半面正解ですが、残りの反面は不正解と言わざるを得ません。なぜならエンディングノートは公的な遺書などではなく自分の歩んできた道と、これから進む道を示しながらゴールを模索するような人生の設計図兼目標を書き記してゆくものだからです。

毎日生きているということはコツコツと積み上げてきたものが、後ろを振り返るとどんな人にある物なのです。夭折した作家のフラナリー・オコナーはこう言いました。「小説を書くことは前向きに生きることです。どんな内容だとしてもそれは明日を生きることに他阿ならないのです」病弱だったフラナリー・オコナーは難病を抱え、39歳の若さで天に召されました。彼女はベッドで高熱に浮かされている時に、頭の中で小説を編みながら明日への希望を描いたのです。彼女の作品群は小説でしたが、エンディングノートであったと言っても過言ではありません。

エンディングノートのデザインについて

エンディングノートのデザインについて

真っ白なノートを購入してきて、何も書いていないページに自分の思いを綴っても良いです。気に入ったフレーズを書き写したり、好きな雑誌のスクラップを張り付けても構いません。エンディングノートに書式はありません。あくまでも自由に書いていきましょう。

もしも遺書としての側面を強調するのであれば、例えば前半は自由形式にして後ろのページに遺書に当たる家族や友人に向けた言葉を書いてもいいのです。エンディングノートは病気を患ったり余命宣告されてから書かなくても、元気な内から用意しても構いません。

ノートのデザインは様々な物があります。たとえばディズニーのキャラクターが表紙に描かれている物や、サン・テグジュペリが作った小説の中のキャラクター「星の王子さま」をイメージした物までさまざまです。自分の好きなデザインやキャラクターなどのノートを選べば、エンディングノートはかわいいおしゃれな大切な存在へ変わります。

30代からのエンディングノート

エンディングノートを書くのならば、30代からがお勧めです。結婚や出産や転職など様々な人生の転機があり、もしかしたら肉親との別れがある年代なのかもしれません。いつかは来る肉親との別れを自分に置き換えた時に、どうやって生きてそして死んでゆきたいか自ずと意識するものです。その転換期が人生の真夏日でもある30代に該当します。

勉強に仕事に育児に家庭のことなど何かと忙しい年代でしょうから、エンディングノートは週に1回など無理のない範囲で向き合うことが大切になるのです。作品ではないので自由形式で記して構いませんが、他人の目に触れてもいいような体裁で書くことが必要になります。

自分で自分に向けた手紙と思えばいいでしょう。そして他人も目を通す手紙でもあるのです。この点がエンディングノートの特殊なところであり、明確に日記とは違う部分あります。しかし畏まることなく、自由に書くと言うことも大切です。

まとめ

古代のローマは哲学的に進んだ地域でした。学問が盛んで数々の発見をして、その後の文化や文明に大きな貢献をしたのです。

偉人や哲学者も多く輩出した時代と地域であり、名言も数多く残されています。メメントモリもその一つであり、日本語で死を銘記せよという言葉になるのです。心に死を持って毎日を大切に生きてゆこう、今日ではなく明日を生きてゆこうと言う古代の英知が詰まった言葉なのです。

エンディングノートも一緒になります。いつかこの世から離れることを意識して、どう生きるかと自分と向き合う意味があるのです。決して終活や葬儀だけの為ではありません。今を懸命に生きるために書き記すノートでもあるのです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です