【厳選5冊】終活についてじっくり学べるおすすめ書籍をご紹介します
「終活」は様々な種類がある為、一人ひとりに合った方法を選ぶことでより多くの変化、効果が見られると思われる。加えて、対象者の「終活」への自発性の面も考慮するべきだろう。
https://www.scw.ac.jp/archives/sotuken/16564/
今は「人生100年時代」と呼ばれますが、気力・体力があるうちに終活を行いたいと思っている中高年の方が増えています。終活は人生の終わりにどうしたいかを決める作業ですが、周りの人に相談しにくいこともあるものです。その場合に役立つのが、終活に関する本です。本であれば、時間をかけてゆっくり読むことができ、わからないことがあれば見返すこともできるからです。こちらでは、終活についてじっくり学べるおすすめ書籍を厳選して5冊ご紹介します。
終活のことが総合的に学べる本
終活を始めたいが、どんなことをしたらよいかイメージがわかないという方も多くいるものです。そのような方に多く読まれているのが、終活カウンセラー協会監修の「終活の教科書」です。まず、この本の冒頭では、「終活とは自分が死んだ後のことの準備」と書かれていて、何をターゲットに終活を進めていくべきか、羅針盤のような指針が書かれているのが印象的です。そしてこの本は、終活に関係してやるべきことが10つのグループに分けて記載されています。終活を自分事としてとらえる一方、家族や親族など身近な人がどんな影響を受けるのかにもフォーカスしているので、まだ経験していないことにも想像力を働かせることができるようになっています。巻末には、終活を通して一日一日を大切に生きることにもつながることに注意が向けられ、前向きに取り組む意欲を掻き立てられます。また、書かれている文字も年齢を重ねた人に読みやすく大きめになっているので、必要なことが頭に入ってきやすいのが利点です。
実体験が書かれた本が人気を呼んでいる
終活は自分が経験していないことをイメージして、できなくなっていくことを想像しながら進めていく作業です。そのため、実際に終活を経験した人の話が掲載された本は、参考になると人気です。その中でも読みやすいと好評なのが、寝猫著の「マンガ 親が終活でしくじりまして」です。こちらは、著者が終活に関するコミックエッセイの依頼を受けたタイミングで母親を亡くし、その際の失敗談を中心にコミカルに描いたものです。終活を重苦しくとらえることなく、でも真剣に向き合うために必要な情報を提供する内容となっています。実体験が掲載された本に加えて、親族など身近な人が亡くなった場合に必要な手続きについて紹介した本も多くの人に読まれていますが、その中でも「身近な人が亡くなった後の手続のすべて」は、葬式に加えて、保険・年金・預貯金の解約や名義変更など、人ひとりが死去した後にやるべきことの詳細がわかりやすく記載されていて、身近な参考書として支持されています。
生前整理の知識を身につけたい人に好評な本
終活を考えるうえで頭によぎることの一つが、生前整理でしょう。これは、自分が元気なうちに相続などで遺族がもめないよう、財産などを処分したり、自分が亡くなった後の行き先を自ら決めておく作業です。生前整理は、他人に迷惑をかけたくないという日本人の本質が現れている作業となるため、多くの方が関心を持っています。その点で役立つ本が、古堅純子著の「定年前にはじめる生前整理-人生後半が変わる4ステップ」です。こちらの著者は、1998年に老舗の家事代行サービス会社に入社し、20年にわたって現場で活躍しており、整理収納アドバイザー1級の資格を持ち、講座などを開いている方です。こちらの本には、片付けのプロが、生前整理に必要な点を4つのステップに分けてわかりやすく解説していています。シンプルな生活を目指すことで快適に過ごすことに焦点を当てて書かれているので、生前整理のバイブル的な本として人気を博しています。
相続などお金に関する本
相続税法が改正され、ある程度の財産がある人だけでなく、自分は関係ないと思っている方でも相続問題に向き合う必要が出てきました。それで、終活を考えている人は、相続などお金の問題を知ったうえで、自分も周囲も、そして自分が生きているときも亡くなった後も、快適に過ごすことができるようにしておきたいものです。その点で役立つとされているのが、一橋香織監修の「カリスマ診断士が日本一やさしく教える終活・相続の便利帳」です。相続というと専門家に任せたい難しい問題と考えられがちですが、こちらは漫画形式で図解入りで書かれていて、さらに終活をする方がよく作成している「エンディングノート」が一緒になった本なので、書き込みをしながら自分流の終活をイメージしやすい本となっています。加えて、こちらの本ではやるべきことを順番に並べて書かれているので、何から取り掛かればよいかわからないと終活に不安を抱えている人に良い情報を提供している本と言えます。
まとめ
これから終活に取り組もうとしている人は、終活のことを総合的に書かれている本を読んでみると良いでしょう。さらに、終活の実情が書かれた本も、自分のこれからをイメージするのに役立ちます。また、身近な人が亡くなったときに行わなければならない手続きをまとめた本も有用です。加えて、元気なうちに生前整理をしたいと思っている人に向いている本もありますし、相続などお金に特化した本も読んでおきたいものです。特にエンディングノートが一緒になっていて、自ら記載できるようになっているものだと、終活を自分事としてとらえるのに役立ちます。